ESG不動産

 一般的な投資が負の外部性(公害や地球温暖化等)には目をつぶり、経済的リターンを追求するのに対し、ESG投資は社会的課題(環境問題や格差問題等)を解決しつつ、持続可能な経済的リターンを追求することです。

 不動産を投資先と考えたとき、ESG不動産とは主として環境(E)に配慮しながら社会(S)に広がりを見せる環境配慮型不動産であり、ESG投資の建物版と言えます。

 環境配慮型不動産は、端的に言えば脱炭素社会においてCO2排出量を抑制し、自然エネルギーを有効活用する不動産のことであり、住宅で言えば省エネルギー住宅(ZEH住宅、LCCM住宅等)ということになります。

住宅は一般的には時間とともに劣化し、価値が年々減少していきます。築後30年もすれば価値はほぼゼロになるのが、現状の考え方です。住宅購入を『投資』と考える人は少ないかもしれませんが、一生に一度の大きな買い物なのでできるだけ価値が下がらない、いわゆる『優良投資』をしたいものです。

ZEH住宅やLCCM住宅の価値が30年後にどうなっているのかは、今のところデータの蓄積がないため何とも言えませんが、今『追加投資』(ZEH住宅等は一般住宅と比べて初期投資額が300万円以上かさむと言われています)をして資産価値を高めておけば、30年後思いもかけない残価(処分価値が高額)があり、大切な財産が残ることになります。

一般住宅に比べてZEH住宅等の省エネルギー住宅が、どのくらい処分価値が増価するのか、今後データを蓄積し調査する必要があります。

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