令和7年地価公示
令和7年地価公示が発表されました。地価公示は不動産鑑定士が作業し、国土交通省が発表する、土地価格の指標となる資料です。
広島県内の地価公示標準地は軒並み上昇傾向です。特に、駅前再開発が進捗している周辺の商業地や、そこから接近性の良好な住宅地については強い上昇傾向です。街の様相が変わり新しい賑わいの場所となることで、集客力が高まり、不動産の収益性、利便性が強まることで土地価格も上昇していきます。
一方で、人口減少、少子高齢化、産業空洞化の著しい県北部、島嶼部においては地価は下落傾向が続いています。このような県内地価の二極化現象は今後も強まることが予測されています。
全国的にみても、再開発等で街の様相が一変している三大都市圏、地方都市圏において地価は上昇傾向にあります。但し、都市によっては上昇率について一服感があるようです。店舗、オフィス等のテナント料の相応の上昇がみられないため、地価の上昇余地が弱くなってきているようです。
再開発等で街の魅力が増し、多くの人が定住又は往来する街になることで収益性が上がり、これがテナント料に反映されて上昇し、更なる地価上昇へと繋がる、このような好循環が生まれることを期待しています。